どうしても忘れられない、50年前のお話
皆さん、自分の一番最初の「記憶」って、いつ頃のことですか。
つまり、何歳くらいのことから、覚えていらっしゃるでしょうか。
私は、幼稚園の年中さんの時のある出来事が、最も古い「記憶」じゃないかと思っています。
年中さんだから、4歳か5歳の頃ですね。
うちの幼稚園は、まあまあ大きい私立幼稚園で、お遊戯会などの行事も盛んでした。
私は、あるお遊戯会で、5人くらいのお友達と一緒に「ちょうちょ(蝶)」の役になったため、それぞれ自分達で「ちょうちょのお面」を作っていました。
↑ ↑ ↑ この絵はウサギさんですが、こんなのの「ちょうちょ版」です。
そして、お遊戯会の当日、それぞれが自分の作ったお面を頭に被ろうと取り出したところ・・・・
私の描いたちょうちょの絵が、白いクレヨンで塗り潰されていたのです。
塗り潰したのは、どうやら担任の先生のようでした。
と言うのも、私以外のお友達は、皆「モンシロチョウ(紋白蝶)」を描いていたのですが、私だけなぜか、ちょうちょの羽を七色に塗っていたんですね。(そんな昔から、絵心が無かった 笑)
それで、見かねた先生が、モンシロチョウになるように、白いクレヨンで上から塗り潰したのだと思われます。
しかし!!!そもそも、超カラフルに、虹🌈のように塗ってあった上から、白できれいに塗り潰せるわけなんてありません!
結果、ただ単に、各色がぐちゃぐちゃに入り混じった、世にも奇妙な生物のお面が出来上がってしまったのでした。
それを被ってお遊戯会に出た私。
本当に、ショックでしたねえ。
いや、こうやって50年後にブログに書いているくらいですから、どのくらいショックだったか、わかりますよね。笑
実は、そのように、ぐちゃぐちゃに塗り潰してあったこと、先生からは何の説明もありませんでした。(全く、その話題に触れることはなかったです。)
だから、「見かねた先生が云々・・・」と言うのも、実は私が勝手に想像しているだけ。
もしかしたら、単に、「七色の蝶なんているわけないだろ!」「こんな変な絵を描かせたら、先生である私らの恥だろ!」と思ってたのかも・・・。
悪い風には、考えたくないですけどね。
ただ、この話には、もう一つエピソードがあります。
この、皆でお面を作った日ですが、実はちょうちょの役の子が一人、幼稚園をお休みしていました。
なので、その子の分のお面は、先生が作ることになりました。
作っているところは見ていませんが、お遊戯会の当日、そのお休みしていた子のお面はと言うと・・・・一人だけ「モンキチョウ(紋黄蝶)」だったのです。
なんで???
私の七色が塗り潰されたのは、皆と揃えるためじゃなかったの??
〇〇ちゃんは、一人だけ黄色い蝶を被って、明らかに違和感満載なのに、それはどうして許されるの??
ということをですね、わずか4歳(か5歳)でしたが、めちゃくちゃ一瞬で頭の中を駆け巡ったのを、今でも本当に鮮明に覚えています。
50年経っても、もちろん真相は闇の中。
しかし、この原体験は、その後の私の人生に、絶対影響を与えたと思います。
皆さん、「4歳の子なんかに、わかるわけないから、ま、いいか。」などとは、ゆめゆめ思わないよう、くれぐれもお気をつけあそばせ。
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