這えば立て 立てば歩めの親心
人の欲望と言うのは、際限が無いのだなぁ。
と思ったのは、昨日の朝の出来事。
息子がYシャツに袖を通しながら、
「あっ、そう言えば、〇〇が結婚したよ。」と言った。
〇〇と言うのは、地元の剣道会で一緒だった後輩の男子。
息子より3つ、4つ下だから、23歳くらいか?
ついこの間は、剣道会の2コ上の先輩に子供が産まれた。
そしてちょっと前には、剣道会の同期が結婚した。
(剣道会ばっかり 笑)
以前にも書いたが、息子の彼女いない歴は=(イコール)年齢。
だから私は、
「息子が付き合ってる彼女が、いい娘なのよね~。」とか、
「彼女がちょっと厳しい子だから、心配だわぁ。」とか、
「お正月は彼女と旅行?もう、親より彼女なのね。ぐすん」とか、
「彼女のお誕生日くらい、奮発してごちそうしてあげたら?」とか、
そういうセリフは一度も言ったことがない。
ってか、実際にはそんなこと言わない(言えない?)んだろうけど、
できたことがないので、ドラマなどを見ては、日々妄想している。
で、話を戻します。
私 「へ~、おめでとう(いいなあ)。で、あんたは?」
息子「ないよ。全然、結婚なんてしたいと思わんもん。」
と言い残すと、「行ってきま~す♬」と元気に出勤して行ったとさ。
息子が大学に入った時は、
「もう、無事に卒業してくれたら、それだけでいいや。」
と思い、就活の時は、
「もう、無事に就職してくれたら、なんも言うことないわ。」
と思ったはずなのに、今は、
「あ~、早く結婚してくれないかな。」
「あ~、早く孫の世話がしてみたいな。」
と思ってしまっている私。
いけませんねえ。
もし自分の友人に「息子がちっとも結婚しなくてさぁ」と相談されたら、
「そんなん、息子の人生じゃん。気にすることないよ。」
な~んて答えるに決まってます。
それはそうなんだけど、よく考えたらある意味「無責任」な回答ですね。
息子本人に向かって言う言わないは別として、
親だったらやっぱり心配してしまいますよ。
自分たちが年老いていずれ亡くなった後、寂しくないかな~、とかね。
まあ、寂しいも寂しくないも、それもやっぱり彼の人生であり、
自分の責任で生きていくのでしょうけど。
這えば立て 立てば歩めの親心
これは「子の成長を望む親の心」を言う諺らしいですが、私には、
「親の欲望というのは、次から次に際限無い」という風に聞こえます。
戒めとしたいと思います。
・・・・とここまで書いて気づいたが、
息子は弱冠27歳だよ!!
周りのみんな、結婚するの早過ぎちゃうかーーー?!
心配して、損した。(笑)