自分の中では、何点ですか?
今朝の新聞広告欄に、
「何のために生きるのか」みたいな本の宣伝が載っていました。
(あえて本の題名は申しませんが。)
読者の声として「生きる力が湧いてきた」「心がおだやかになった」
などと書かれていたので、もう少し詳しく知りたいと思い、
Amazonでチェック。
そうしたら、Amazonのレビューは散々の内容でした。
「結局何が言いたいのかわからない」「単なる宗教への勧誘本」
「読んでて気分が悪くなる」などなど。
そしてその中に、
「人生の目的を見失ってる人は、そもそもこの手の本は読むべからず」
という意見がありました。
実を言うと、私もそう思います。
でも、本当にどツボに嵌っている時は、
藁にもすがりたい気持ちなんですよね。
だから、何かしらヒントがもらえないものかと、
ついつい手を伸ばしてしまうのも、よくわかります。
ほんでもって結局、「そんなこと、言われなくてもわかってるよ。」
「それができないから、悩んでるんじゃんか💢」となり、
買って失敗だったな~と後悔することもしばしば。
「まあ、この本読んでも、生きる目的なんてきっと分からんだろうな」
そんなことを考えながら朝刊タイムを過ごしていた、ちょうどその時。
山田美幸選手のニュースが!!
皆さん、ご覧になりましたか?
すごい!すごいですね!!
あれだけ泳げるようになるには、
きっと大変なご苦労があったことと思いますが、
インタビューで「自分の中では、100点満点」と、
満面の笑顔で答えているのを見て、私は思わず、
「これだ!!」と叫んでしまいました。
(近くにいた旦那ちゃんは、怪訝な顔)
「自分の中で」・・・あぁ、なんて素晴らしい響き!!
そうだよなぁ。水泳は、他人と競争する競技ではあるけれど、
たぶん山田選手は、隣のレーンを泳ぐ選手ではなく、
自分自身だけを見つめて、一生懸命泳いでいたのではないかな。
金メダルとか銀メダルとかじゃなくて、自分自身がどこまでやれるか。
目標があってもいいし、無くてもいい。
記録に挑戦してもいいし、どこまで楽しめるか、っていうだけでもいい。
大事なのは「自分の中で」どうだったのか。
山田選手が仰った意図とは違うかも知れませんが、
私の心にはとても響く言葉でした。
そんな風に素直に思えたのも、「パラリンピック」だからでしょう。
ハンディの程度や状態がそれぞれ違うのに、
同じ土俵で戦うって、すごくないですか?
私なんてさ、ともすると「あの人はいいよね、○○だもん」
※○○には、「美人」とか「金持ち」とか「独身」などが入る
なーんて。自分ができない、やれないことの言い訳ばっかりかも。
恥ずかしいのぉ〜~。
「生きる目的とは何ぞや」「何のために生きているのか」なんてこたぁ、
偉い哲学者に考えさせとけば、よし!
私の生きる目的は、「私自身」なのだよ。
誰かと比べてとか、誰かに言われてとかじゃなく、
自分の中で今日1日をどんな風に生きるのか。
どうぞ皆さま、「そんなん、当たり前やん」と仰るなかれ。
メンタルダウン時は、なかなか前向きな発想ができないものなのです。
今日は、ポジティブな気持ちを少し取り戻すことができ、
14歳の山田選手に、心から感謝したいと思います。