副業したいが特技無し

このまま定年を迎えても、老後が不安。かと言って、自分に何ができるのだろう。

マルチスキル化で本当にうまくいくのか?

今日は、午前中の仕事で事務ミスをしてしまった。

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そのため、午後からは、そのリカバリーのために奔走することになり、結局それだけで1日が終わってしまった。

お客さまにも、お手数かけてしまったし。

何の生産性も無い日だったなあ。。。。

営業マンとして、大変情けない。

やはり、「事務」と「営業」は両輪

いくらでっかい商いができても、事務手続きにミスがあったら、イチコロなのだ。

(他社はどうなのか、知らないけど。少なくとも、うちの業界はそう。)

 

 

ところで、なんでこんなミスをしてしまったのか。

反省しながら、ちょっと振り返ってみた。

 

 

うちの会社では、営業部門と事務部門は、きっちり分かれている。

一例を言うと、事務手続きに関するシステムに、私たち営業部門はアクセスする権限も無い。(不正防止のため)

なので、私が担当顧客から「これこれ、こういう手続きをしたいです。」と依頼されたとすると、私は事務部門の人間に「これこれ、こういう手続きをしたいと言われたのですが、どうすればよいですか。」と、お伺いを立てる。

そして、「この用紙とこの用紙のここに記入・捺印をもらい、顧客からは〇〇を受け入れて下さい。」などと指示を受けて、顧客の所に出かけるのである。

 

 

そう。つまり、今日のミスは、事務部門の人からの指示が、間違ってたということ。

 

 

・・・って別に、そこを責めているわけでも、人のせいにしているわけでもないので、誤解無きよう。

確かに、今日の顧客からの依頼は、若干(て言うかかなり)複雑で、私がきちんと情報を伝えきれていなかったせいも、多分にあるからだ。

 

 

ただ・・・・以前は、あんまりこんなミスは無かった。

それは、事務部門にはやはりその道のプロがいて、私の拙い説明や、顧客の複雑で分かりにくい要望も、一瞬にして察知し、的確な指示を与えてくれたからである。

 

 

それが、最近は変わってしまった。

今のトレンドは、マルチスキル化

つまり、今会社は、「その道のプロ」よりも「何でもできる人」の量産を目指しているのだ。

だから、「留学」と称して、全然違う係同士で、常に人を入れ替えている。

 

 

これって、どうなんですかね。

何を尋ねても「私、やったことないので。」「今、勉強中なんです。」と言われる。

素人集団か!?

 

 

確かにマルチスキルって言うと、聞こえがいい。

「何でもできる」なんて、素敵過ぎる。

けど、うちの会社みたいに、専門性が高く、決して易しいとは言えない業務を、全部できてしまう人間なんて、そんなに多くはいない。

ということは、どうなるかと言うと。

広く浅くできる人ばかりになっちゃう、ってこと。

(しかもこれは、ある程度「できる」人の場合ね。「できない」人は、手を広げ過ぎて余計にできなくなる。)

「広く浅く」だから、ちょっと複雑でイレギュラーなことが起きると、途端に対応できなくなって、あたふたとなってしまう。

 

 

これが、最近の傾向。

 

 

事務部門だけでなく、私たち営業もそうだ。

以前は、取り扱う商品の分野がきっちり決まっていた。

誰もが、「自分の専門商品については、誰にも負けないぞ」という気持ちで、勉強しスキルを磨いていたし、実際、経験を積むことによって、どんどん専門性が上がっていった。

もし、顧客から自分の担当分野でない商品の要望があった場合も、一通りの説明は自分でするものの、やはりココ一番は、その分野に長けている者を帯同して、当社としての最高のプレゼンを提供しようと心がけた。

 

 

でももう、そんなんじゃダメなのらしい。

そりゃそうだよね。一人の人間が、何でもできたら、会社としてはコストダウンできて万々歳だろう。

けど、それは理想。スーパーマンなんて、そうそういないです。

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現実は、何を聞いても詳しくわかる人がいなくて、事務部門ではミスが起こってしまい、営業部門では、競合他社に負けてしまう。

結局、大きな損害ではないのか。

 

 

決して、何か一つの得意分野だけがあればいい、と言っているのではない。

ただ、一つのことさえ極めていないのに、全員が同じように何もかもできるように、と言うのは、結局全体的なスキルの低下を招いているように思えてならないのだ。

 

 

すみません。これは、あくまでも、うちの会社の話です。

会社の規模や、業務内容によっては、マルチスキル化が大きな成果を発揮することもあるでしょう。

ごく個人的な意見なので、「そういう考えの人もいるんだね」と思って、読み流していただけたら幸いでございます。